LaTeX環境

僕のMacにおけるLaTeX環境がほとんど完成を迎えたのでメモしておく.
Macにおいて,LaTeXを使う人でなんとなくTeXShopが好きになれない人は参考になると思う.


MacでTeXといえば,TeXShopがかなり快適な環境を提供してくる.
エディタにあまりこだわらない人はTeXShopを使えば良い.


僕はMacVimTotalTerminal小川版pTeX+Preview.appで環境を作っている.
この環境では,編集,コンパイルにおいてマウスを使う必要がなく,保存(2打)+端末呼び出し(1打)+コマンド呼び出し(1打)で,コンパイルまで行える.
これは慣れるとかなり素早くコンパイルできる.
マウスを使うときは,Preview.appでページをスクロールするときくらい.


環境はMac OS 10.6(Snow Leopard).
実はLionだとPreview.appの振る舞いが変わるので,少し工夫が必要かもしれないが,それは無視する.
以下が詳細.

LaTeXのインストール

たぶん,インストールは小川版pTeXが一番楽だと思う.

  • Drag & Drop UpTeXをインストール
  • ESP Ghostscript 7.07.1をインストール

Ghostscriptは9.02も提供されているのだが,EPS画像ファイルにフォントが埋め込まれないので,7.07.1を使っている.
こだわりがなければ9.02でも問題無い.
インストールが終わったら~/.profileなどに,

export PATH=/Applications/UpTeX.app/teTeX/bin/:$PATH

を加える.~/.profileがなければつくる.
これで,どこからでもlatexコマンドが使えるようになる.

MacVimの設定

MacVimは香り屋さんパッチが当ててあるものである.
macvim-kaoriya - MacVim KaoriYa - Google Project Hosting
これを使っている理由は,インプットモードからコマンドモードに移ったときに自動的にIMEがOFFになってくれるところだ.
したがって,日本語の文書を売っているときに.コマンドモードで日本語を打ってしまって時間を無駄にすることがない.


プラグインはvim-latexを使っている.
補完とかはあまり使ってないが,起動時に自動でsection,subsection,figure,table環境を折りたたんだりしてくれる.

参考URL
俺がVIM-LaTeXについて書くしかない(1) VIM-LaTeXについて

インストールしたら,.vimrcか.gvimrcに以下を書いておく.

filetype plugin on
filetype indent on

" スペルチェック(拡張子がTeXのときON)
autcmd FileType tex set spell


その他のプラグインは,

を使っている.

TotalTerminalで端末をすぐ呼び出す

TotalTerminalはホットキーですぐ端末画面を呼び出すTerminal.appの拡張機能
ホットキーを押せばいつでもどこでも端末が現れ,もう一度ホットキーを押すと消える.
僕はホットキーにCtl-Tを振っている.

シェルスクリプト

次のシェルスクリプトを~/.zshrcに書く(なければつくる.bashな人は~/.bashrc)に書く.

function tex2pdf(){
	platex $1.tex;
	dvipdfmx $1.dvi;
	open -a /Applications/Preview.app
	open -a /Applications/MacVim.app
}



現在作業中のディレクトリをtest,編集中のLaTeXソースをsample.texとして,tex2pdfを作業ディレクトリ実行する.

$ cd test
$ tex2pdf sample

すると,platexでdviができてdvipdfmxでpdfができる.
openコマンドで-aをつけた場合

$ open -a アプリケーション名

そのアプリケーションが最前面にでる(アクティブになる)ので,sample.pdfをPreview.appで表示しておけば,最新の内容に表示が更新される.
最終的にMacVim.appが自動で最前面に来るので,コンパイルが終われば編集がすぐに始められる.



tex2pdfを

function tex2pdf(){
	platex $1.tex;
	dvipdfmx $1.dvi;
	open -a /Applications/Preview.app $1.pdf
	open -a /Applications/MacVim.app $1.tex
}

としておけば,あらかじめpdfを開いておかなくても,自動で開くようになるのだけど,Snow LeopardのPreview.appの場合は一番最初のページに戻ってしまう.
Leopardな人はこれでも良い.

まとめ

  • 作業ディレクトリに移動したり,ファイルを開いたり.
$ cd test
$ open -a /Applications/MacVim.app sample.tex # Finderから開いても構わない
$ open -a /Applications/Preview.app sample.pdf # Finderから開いても構わない
  • MacVimでsample.texを編集.
  • 保存(:w)
  • TotalTerminalをホットキーで呼び出す.
  • tex2pdfを実行(履歴をたどれば一発で出せるだろう)
$ tex2pdf sample
  • MacVimでsample.texを編集....